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学生時代の卒業論文、修士論文での研究テーマでアルミニウム・鉄を扱っていたこともあり、鉄鋼メーカー、非鉄メーカーへの就職を考えていました。就職活動を進めていく中で、CO2発生量が高炉法の4分の1であり、鉄スクラップを有効活用し資源循環型社会の一翼を担う企業である電気炉メーカーの東京製鐵に惹かれ入社を希望しました。
入社後九州工場の製鋼課に配属となりましたが、エンジニアとしてのものの考え方、仕事への取り組み方を先輩社員からみっちりと教えて頂きながら、社会人としての礎を築いていく1年間あったと思います。2年目より宇都宮工場の製鋼課へ異動となり、工場内の設備で異なる点は多々ありますが、仕事への取り組み方は職場は変わってもどの仕事にも共通するものであり、九州工場で勉強して来たことがしっかりと活かせていると実感しています。
昨今様々な環境問題が取り沙汰されている世界情勢において、環境に優しい電炉鋼材を製造する電炉メーカーに大きなチャンスが来ています。その中で更に当社の優位性を高める為に、省エネルギー、コスト削減、品質向上への取り組みが益々重要になってきます。その為には操業改善や新設備の導入等、様々なことにチャレンジしていかなければなりません。新たな事にチャレンジし、「0」を「1」にすることが大事であると思います。
製鋼工程では連続鋳造機で鋼片とも言われる半製品を製造しています。この工程で使用しているモールドパウダーという鋼片の品質に直結する副資材があるのですが、この仕様の変更という非常に重要な取り組みを昨年より私が受け持って進めさせてもらっています。テスト開始当初は不具合もありましたが、改良を加えて作業環境の改善、品質面の向上、コスト削減へ繋がる取り組みとなってきています。
今後も更なる省エネルギー、コスト削減、品質向上への取り組みが必要となってきます。近年、製鋼技術は海外の設備メーカーを中心に新たな技術開発が飛躍的に進んでいますが、そうした中で世界のトレンドから取り残されことなく、技術面で世界をリードして行く為には、新設備や技術の積極的な導入・活用や効率的な操業改善が必要です。常に視野を広く持ち、現状に満足することなく、より高い目標に向かって継続的に取り組んでいきたいと思います。
学生の皆さんは就職活動へ向けて不安もあるかと思います。学生時代の研究テーマに近い分野での就職を考えている人もいれば、全く関係のない分野への就職を考えている方もいるかと思います。どんな業種へ行くにしても、まず自分の目で見て、感じて、自分で判断して進路を決めて下さい。周りやネットの情報に流されたりせずに、自分で感じた事を大切に納得した上で進路を決め、残りの学生生活を有意義に過ごして下さい。