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海外マ-ケットは、米国国内においては、鉄鋼メーカーの稼働率改善や鉄鋼指標が上昇となる等、50%関税による効果が見受けられますが、世界的には、各国の保護貿易姿勢もあって、依然、鉄鋼関連製品の取引状況は上伸力に欠けています。更にアジア地域では、通貨安や資金繰り悪化のほかに、政情不安も再燃しており、市場活力の減退も懸念されます。特に、中国では未だ底打ち感が見られない景気動向にあり、一部地域では冬場の環境対策に伴う鉄鋼減産の動きとなっていますが、過去最高水準の鋼材輸出量からみても需給バランスの改善にはいたっていない状況です。引き続き、世界及び中国の経済情勢のほか、鉄鋼関連の貿易動向と需給変化について、注視してまいります。
 国内マーケットは、建材品種全体では、これから冬場を迎え、更には、地域により建設工事の着工時期のズレや工程の遅延が生じているため、鋼材の荷動きは盛り上がりに欠けています。然し、来年からは、首都圏の大型再開発案件でも鉄骨工事が本格化し、加えて、新規案件の受注を増やす、施工会社の動きも出ています。また、低迷していた中小物件についても、来春以降は出件数の持ち直しが予想されているため、引き続き、市中在庫は低位に推移をしている中、値上げ転嫁による、早急な市況の上昇が待たれるところです。
鋼板品種は、総じて底堅い需要が続き、一部の業種においては、緩やかながらも回復基調の気配が見られ、新年以降の生産計画を上積みする等の動きも聞かれていますが、足元では輸出環境も含め、本格的な需要増加には至っていません。また輸入鋼材についても、対日向けの数量および価格動向について、引き続き注意が必要な環境に変化はありません。とは言え、マーケットにおける収益の改善は、足元の課題となっていることから、今後の荷動き次第ではありますが、需給バランスの改善に伴う市況の好転に期待をいたします。
以上のような状況のもと、これまで通り、鉄鋼メーカーにおいても、一層の採算回復への対応が必要な状況にありますが、品種毎に国内外の需給環境を良く見極めるため、また前月の製品値上げの市場への浸透を確実にするため、今月は全品種据え置きといたします。
引き続き、需要に見合った生産を継続し、需給の調整に努めます。

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