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最終更新:2025年5月19日
市況情報
海外マーケットは、各国の保護主義政策の硬直化に加え、貿易摩擦の長期化と国際金融市場の不安定さから、世界全体の経済動向は下振れリスクが高まっています。特に米国との関税交渉において、中国のみならず、各国の産業にもマイナス面が大きく作用し、鉄鋼並びに鉄鋼関連製品への悪影響が強まっています。この為、一部の鉄鋼メーカーで値上げに取り組む動きがあるものの、総じて世界的に供給過剰感は否めず、国際市況は停滞局面が続いています。一方中国で、貿易摩擦の一つの要因である鉄鋼の過剰生産の解消へ向けた言及もありますが、引き続き、今後の世界と中国の経済動向及び金融政策と鉄鋼需給の変化について慎重に注視してまいります。
国内マーケットは、未だ続く建設コストの高止まりと施工期間の長期化により、一部で、著名案件の建設見直し等の動きが建材市場へ消極的に影響し、足元でも建設用鋼材の市況は全国的に軟調な動きが継続しています。他方で、新規出件に伴う見積もりの増加や、これまで延期となっていた案件の着工を受け、止まっていた鋼材手配に動きが出始めていることから、需給バランスは保たれると予想され、鋼材市況の早期底打ちに加え、遅れている物流をはじめとした諸コストの転嫁に向けた動きに期待したいと思います。
鋼板品種は、国際市場の混乱による各種の産業の輸出動向への影響が、未だ定まらない状況にある為、国内市場は低調な荷動きが続き、また輸入鋼材の動向にも変化が無く注意が必要な状況にあるため、現状の商況感は停滞ムードが漂っています。一方、国内鉄鋼メーカー各社の供給抑制姿勢の具体的取り組みと流通各社の慎重な購入姿勢は、市中在庫量の抑制につながると考えられることから、需給バランスの改善と市況の持ち直しが待ち望まれます。
以上のような状況の下、各種鋼材を取り巻く環境を鑑み、早期の市況底入れを図るべく、全品種据え置きといたします。
引き続き、需要に見合った生産を継続し、需給の調整に努めます。
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