■鋼矢板
●鋼矢板とは
 鋼矢板は土留め、締め切りなどのために組み合わせて(噛み合わせて)
連続して打ち込み、全体として面上の壁体を形成するために用いられる、
図1のような爪(セクション)と称する特徴的な継手部分をもった形状の
形鋼です。爪(セクション)により図2のように、鋼矢板同士が組み合わさる
ようになっています。
用途は、永久構造物として護岸や土塁壁に使用されるほか、土木工事の
仮設用として工事後引き抜いて再使用されるものも相当量あります。

図1 U形鋼矢板
●生産の状況
 鋼矢板の生産は、河川、港湾の護岸や建設工事での土留め等の土木工事で
使用することから公共土木工事に依るところが大きく、国、地方自治体の公共
投資規模に影響されます。

図2 鋼矢板の組み合わせ図
●製造方法
 鋼矢板は左右対称のため圧延が比較的容易なU形、左右非対称のため孔型
設計および圧延が困難なZ形・直線形等があります。
鋼矢板は一般に孔型法(水平ロールのみの圧延)による圧延が大部分ですが、
最近はH形鋼と同じユニバーサル圧延機((3)H形鋼の図2を参照)を使用した
圧延も行われています。
写真1に圧延中のユニバーサルミル圧延機の写真を示します。
●品質管理
写真1
圧延中のユニバーサル圧延機
 鋼矢板は組み合わせて地面へ打ち込むことが主たる使用方法であるため、
反り、曲りや爪(セクション)部の形状に特に重点をおいて製造・管理を行って
います。
●品質特性
 電炉鋼矢板は、長年培ってきた形鋼の圧延技術と、炉底出鋼方式電気炉や
取鍋精錬等を用いた最新鋭の製鋼技術を用いることにより、溶銑から造られる
鋼矢板と比較しても全く遜色のない品質・性能を有しています。

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