東京製鐵株式会社 HOME
東京製鐵株式会社
会社案内 トップメッセージ
トップメッセージ

永遠のリサイクリング

有史以来、『鐵』を始めとする様々な資源は、私たちの生活を豊かにするために自然から呼び起されて人間社会のなかに定着してきました。 ところが人間の欲求がどんどん膨張し、かつては無尽蔵と言ってもよかった地球上の資源にも実は限りがある、ということが認識されるようになってきました。
その一方で、私たちは人間社会に取り入れられたもののうち、不要となったものをスクラップという形で放出してきましたが、特に国土の狭い我が国においては廃棄物の処理能力や処分場の不足が顕在化しており、環境に対する意識が高まり自然との関わり方が問われているなかで、今日ほど資源の再生利用、すなわち「リサイクル」の促進が叫ばれているときはありません。 日本では『鐵』の蓄積量が13 億トンを超えたと言われており、鉄スクラップとして発生する量も年間4,000 万トンを超え、しかもこの発生量は今後ともますます増加することが見込まれています。従いまして、鉄スクラップの高度利用を進めることが、ますます重要となっています。
こうした「リサイクル」の促進とあわせ、地球温暖化防止に取り組むことも、私たちの社会環境を守っていくうえで、極めて重要な課題としてクローズアップされています。地球温暖化防止に取り組むことは、地球存続のため、という重要な役割を果たす私たち現役世代の責務であり、社会の発展に重要・不可欠である鉄鋼製品を生産する一方、社会環境を阻害するCO2 を大量に排出してきた鉄鋼業界として、今後いかにCO2 の排出量を削減していくことができるかが強く求められています。
そのようななか、2006 年度分以降、各年度の実績として、政府が毎年発表している国内企業別のCO2 排出量の集計結果により、電炉法で鉄スクラップを主原料とする東京製鐵の鉄1トン生産当たりのCO2 排出量は、鉄鉱石・石炭を原料とする高炉法による生産の場合と比較して四分の一であることが確認されています。社会全体の枠組のなかで、よりCO2 排出量の少ない鋼材生産を追求することとなれば、電炉法による生産の拡大が極めて有効な回答の一つとなります。
私たち東京製鐵は、電炉法により、小型形鋼・異形棒鋼などのいわゆる電炉品種の生産に止まらず、H形鋼・鋼矢板・厚板・角形鋼管並びにホットコイル・縞コイル・酸洗コイル・溶融亜鉛メッキコイルなどの高炉メーカーとの競合品種の生産を拡大してまいりました。その結果、鉄スクラップという貴重な国内資源の「リサイクル」の促進を通して、大量のCO2 発生に繋がる鉄鉱石・石炭等の輸入を減らし、社会全体のCO2 排出削減に大いに貢献していることとなります。
これまで、操業面におきましては、いかなる条件の鉄スクラップからも安定した品質の鉄鋼製品を製造するため、不断の技術革新・改良に努め、他の電炉メーカーでは取り組むことが難しい品種の生産にチャレンジし、高炉メーカーと同種の鋼材を高炉法と比べてはるかに少ない環境負荷で生産することを可能にしてまいりました。電気というクリーンなエネルギーを活用する電気炉製鋼法の分野では、一本電極と炉底出鋼を兼ね備えた大型直流電気炉の開発とその操業技術の確立、そして熱効率を最大限に活かしたシャフト式電気炉の開発を成功させるなど、電炉法の技術パイオニアとしての役割を果たしてまいりました。また、より責任ある「リサイクル」産業の中心的存在でありたいと考え、「リサイクル」の安全にも万全を期すため、いち早く放射能検査設備を導入して、例外なく全ての原材料に対して放射能検査を実施し、全ての製品について、その安全性を確保しています。
今般、愛知県田原市の新工場を加えて、『鐵』資源の「リサイクル」の促進と地球温暖化の防止のため、ますます社会に寄与できるよう、全社をあげて、さらなる技術力と品質の向上に取り組んでまいります。
営業面におきましては、生産品種、規格、サイズの拡大や生産拠点の増加にともない顧客サービスの充実がさらに強く求められています。これまでどおり、国内各地に開設している営業拠点を通じて、地域に密着した営業活動を強化し、より多くの顧客ニーズに応えていけるよう取り組んでまいります。また、顧客からの高い品質要求等に十分に応えられるよう、新たに設立した技術開発部を通じて、より高品質・高付加価値製品の研究・開発にも努めてまいります。
私たち東京製鐵は、『鐵』の「リサイクル」を通して、ますます高品質の製品の生産を、より少ない環境負荷と低コストで実現することを重要な使命と認識しながら、より多くのお客様のニーズにお応えできるよう一層尽力してまいります。

 

東京製鐵株式会社
代表取締役社長
西本利一


東京製鐵の歴史